ご挨拶   

私たちは,2011年3月11日の東日本大震災・福島第一原発事故以来,さいたまスーパーアリーナ避難所での相談活動への参加,旧騎西高校避難所及びその他の避難所等での相談活動を埼玉弁護士会会員として行ってきました。また,7月10日以降は,埼玉弁護士会が主催する埼玉県内各地での原発事故損害賠償説明会などに参加してきました。その中で,福島県からの避難者の方々を中心とする多数の被災者の方々からの相談を受けてきました。

 

これまで,私たちは,埼玉弁護士会として,原発事故損害賠償説明会・相談会を行ってきました。しかし,今後は、東京電力への具体的な賠償請求が本格化します。そうした中、これからは,一般的な法律の説明や単発の相談会での助言をしていくだけでは不十分であり,弁護士が被害者の方々一人ひとりの代理人として継続的・具体的な援助を行っていくべき段階になります。

他方で,弁護士会は,様々な思想・信条・立場の弁護士からなる強制加入団体であるため,弁護士会としては、紛争性の高い問題について一方当事者のみの立場に立った活動はできません。

 

そこで,私たちは,埼玉弁護士会内で,「原発被害者の救済」という志を同じくする有志を募り,「福島原発事故による被害の救済を目指す弁護団(埼玉)」を結成しました。私たちは,埼玉弁護士会とは独立した団体として,被害者の方々のために,被害の救済を目指して活動します。
今回の福島第一原発事故により被害者の方々が受けた被害は,お金(損害賠償)で済む問題ではありません。被害者の方々の被害の回復を実現していくためには,被害地域の放射線による汚染の回復(除染)はもちろん,環境,産業,コミュニティなどの地域の再生が必要であり,金銭による損害賠償は,被害回復のごく一部でしかありません。

 

しかし,現在の法律の枠組みでは,被害者の方々の被害の回復を図る「出発点」としては,東京電力に対する損害賠償請求から始めざるを得ません。

その被害回復のための「出発点としての損害賠償請求」で,泣き寝入りする被害者を出さないために,そして,被害の実態に即した完全賠償を実現するための活動を行ってまいります。

 

原発被害救済弁護団(埼玉)

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